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文豪と呼ばれる人々は、どこの国にもいます。
日本で言うなら夏目漱石、森鴎外、芥川龍之介、太宰治……
なーんか教科書に載ってる白黒写真はどれも妙に偉そうで、
しかも書いていることはなにやら難しげ。
マンガを読むとイヤな顔をする大人に限って、こういう人々が書いた本を勧めてくるんだ。
つーか私、アナタがこういう本を読んでる姿見たことないんですけれど?
それで「いい本だから読んでみなさい」なんて説得力ありませんよ?

……とか何とか思っていた学生時代。
ええ。
生意気を申し上げました。
いい本です。どれもね。

というわけで、
人生何度目かの純文学フェアを絶賛開催中の管理人でありますこんばんは。
太宰の『斜陽』にえらくシンパシーを感じてしまったとか、
そういう感想はアリですか(どっちかというとナシだと思う)
それはともかくとしてだ。
先に挙げた大作家たちの作品をいくつか読むうちに、ふと疑問に思ったことがあるのです。
文豪って何。
言葉だけなら誰でも聞いたことはあるだろうさ。
だけどさ。「文」はともかく「豪」って何。
同じ漢字を使う単語といえば……酒豪か。
文豪=文に強いという意味か。ていうかそれは強さとかで計れるものなのか。
某サイヤ人のゴーグルみたいな計測器で戦闘力ならぬ文豪力なんぼって見れるのかしら。
早速調べてみたよ。
こういう時、角川の新字源ほど頼りになる相方はいません。
すぐさま探し求めていた「豪」の意味が提示されました。
豪=やまあらし。野獣の名。
……
文豪=文の野獣(トゲトゲ風味)
直訳するととんでもないことになってしまった。
知らなかった。夏目漱石の七三は実はトゲトゲだったのか。
結局2番目に「すぐれる。ひいでる」という意味が紹介されていたので、
愉快な妄想はそこでストップとなったわけなのですが。
文に秀でた人ね。なるほどね。
確かにそうだよね。
思わずうなる表現とか、たくさんあったもの。
中でも一番感銘を受けたのが夏目漱石の『吾輩は猫である』の一節。
主人公の吾輩がひそかに想いを寄せる近所の三毛子を表現した一言がこれ。
――曲線の美を尽している。
そうか、三毛子は丸いのか。
脳裏に苦もなくその姿を思い描かせた書き手の技量に心底感服しました。
やっぱり偉いと言われる人には、それなりの理由があるんだよ。

というわけで、最近できた私の将来の目標がこれ。
マンガを読みながら純文学を勧められる大人になる
今のところ、叶えられそうな気がしています。

<特別付録:うっすら分かった気になれる近代文学史>
夏目漱石の弟子が芥川龍之介
芥川龍之介の親友が菊池寛
芥川龍之介に憧れて作家になった太宰治
芥川と論争したのが谷崎潤一郎、太宰と喧嘩したのが三島由紀夫
……どんだけ芥川贔屓よ、自分。

*今日の晩飯*
とり胸肉の甘酢あんかけ丼、いちご、りんごジュース
今日は一日中雨で買い出しに行けなかったため、完全にありあわせです。
これといった特定名称がついていない料理をこさえてしまった場合、
どう紹介すればいいものやら悩んだ挙句そのまま表現することにしました。
ええ。正直に認めちゃいますね。
スランプです、自分。

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現在は主についったーに棲息しています。

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