君の香りに包まれて

人は誰しも、心安らぐ場所を持っているものです。
たとえば、緑に囲まれた近所の公園だったり。
たとえば、自分のにおいがする布団だったり。
たとえば、適度な温度に沸かされた風呂だったり。
そこはとても居心地が良くて、
思わず前後不覚に眠りこけたり、
うっかり隙だらけの姿を晒す羽目に陥ったりします。

というわけでこんばんは、
先日風呂場の椅子に座ったまま寝てた管理人です。
幸い風邪など引かなかったから良かったものの、
自分でもそんな器用な芸当ができた事実にびっくりでした。
起きたら膝が痛かったよ！（膝をついて寝ていたらしい）

でもそういうことは、何も人だけに限った話ではないようです。

半年くらい前、実家に帰った時のこと。
ちょっと肌寒かったので、
私は母のフリースを借りて居間でのんべんだらりとしておりました。
父はテレビを見ています。
母は風呂に入っています。
こういう時、我が家の犬の行動パターンはどうなるか。

1.風呂場を覗きに行く
2.ひとりで寝る
3.父の傍で寝る

犬の中のランキングはどうやら母＞父＞犬＞＝私のようです。
これはおやつをくれる頻度が高い順番を忠実に反映しております。
その日もどうせ近寄っては来ないだろうと思っていたら。

私が座った途端、まっすぐこっちに向かってくるではありませんか。
そして私の隣にどすんとおしりを落とし、
微　動　だ　に　し　な　い　。
優先順位ナンバー2の父がすぐそばにいるのに見向きもせず、
襲ってくるかもしれない何者かから私を守るかのように座り続ける犬。

おおお、
ようやく私も飼い主の一族として認められたのか。

かなりな満足感に浸りつつ犬を撫でていると、
母が風呂から上がってきました。
母の姿を確認した犬。
ちらりと振り返って私を見て、
も　う　一　回　こ　っ　ち　を　見　て　か　ら、
一目散に母のところに走ってゆきました。

どうやらね。
私が着てたフリースは、
病気になった犬を母が獣医に連れて行った時に着てたものらしく。
苦しくて不安な時に抱っこしてもらった思い出の香りにうっとりするあまり、
犬が中の人を確認するのを忘れていたらしいんだ。

はは。
実は母に間違われたことよりも、
犬もびっくりした時は二度見するという事実に驚いてましたけどね。

犬が人間くさいのか、
そもそも人間だって動物なんだから
どんな動物にもこういう一面はあるものなのか。
どっちにせよ、
自分と似てるところを見てしまうとますます可愛く見えてしまうものですね。

＊今日の晩飯＊
なにやらカフェごはん的なもの、野菜サラダ、いちごヨーグルト
今日のメインは一応自家製なんですけどね。
オリジナルレシピゆえ、どう呼んでいいか分からんのです。
たまねぎや挽肉をスパイスやトマトピューレを入れて炒め、
ごはんにキャベツの千切りを乗っけて挽肉を載せ、
さらにスイートチリソースをかければ完成。
美味いし日持ちもするけど、
野菜のみじん切りにやたら時間を食うのが難点です……