乙女心と夏の空

【前回までのあらすじ】
生誕四半世紀を過ぎた誕生日、
深雪は所属するアカペラサークルの仲間たちから一鉢のサボテンを贈られた。
――今の貴女に、一番足りないものだと思って。
そんな言葉と共に差し出されたサボテンの銘は、

乙　女　心

こうして己の内なるオトメゴコロを育てるための、管理人の奮闘が始まった――
参考リンク：1/30付参照
http://deepsnowhope.blog.shinobi.jp/Category/6/


これまで続報を書いてなかったので、
もしや枯らしたかと疑惑を持たれていた常連さんも密かにいたかもしれない。
今日は今冬頂いたサボテンのその後について語りたいと思います。



うちに来た当初の画像。青々していて超可愛い。
平日はもちろんのこと、土日ですら家にいることがほとんどない私。
冬は寒く夏は暑いこの部屋で、それでもサボテンは逞しく育っておりました。
だんだんと茎が伸び、葉っぱも増えて多肉植物らしい立派な姿になってゆきます。

しかしです。
我が家は東向きの間取りなのですが、窓が東側にしかありません。
つまり夜明け直後が最も日光量が多く、
お昼ごろには日陰になるというサイクルなわけです。
私一人の時は
「ああ今日も朝日が眩しいな畜生」とかそんなことを呟いていれば良かったんですが、
光合成で食っていかねばならない植物にとって日照時間の長短は死活問題です。
光を求め、日に日に茎を伸ばしていくサボテン。
その成長はいつしか迷走の色を帯び、次第に方向性を見失っていきます。
そして現在。



先　生　！　私　の　乙　女　心　が　モ　ヤ　シ　っ　子　で　す　！　！　！
これはまずいだろ。さすがにヤバいだろ。
16cmオーバーまで育った茎が鉢からはみ出てるもんよ。
こうなるまでに何も手を打たなかったわけじゃないんだ。
根が窮屈になってきたのかと思って植え替えもしたさ。
もっと光を！　とアパートの共用スペース（西向き）で夕日に当てたりもしたさ。
伸びすぎた上背の割に根元が細いから支えきれないんだと思って、
アイスのヘラでつっかえ棒もしたさ。
……まるで効果なし。
私の努力を嘲笑うかのように、タッパだけが伸びてゆく乙女心。
やはり私に植物（+大和撫子マインド）を育てることは無理だったのか。
鬱々と考え込んでいたちょうどその時、
近所のスーパーの園芸コーナーでひとつの鉢植が目に入りました。
葉っぱの形、茎の細さ、それらの特徴がうちの乙女心とそっくりなその鉢植。
ひとつだけ違うところといえば――長く伸びた茎がツタのように鉢の下に伸びていること。

もしや乙女心ってばツル植物？

それを目にして帰宅後、早速ヘラを外し吊鉢に入れてそれっぽくしてみた。
……とてもカッコよくなった。まるでようやくあるべき姿を取り戻したかのように。
ごめんね乙女心。私、間違ってた。
君を僕の型に無理矢理嵌めて、苦しめてしまったね。
これからはあるがままの君を愛でていくよ。安心してどんどん茎を伸ばすといい。
ただひとつ、差し迫った問題があるんだ。
まさか吊鉢になるなんて思いもしなかったから、吊る場所がないんだよ。
とりあえずと思い鴨居にかけておいたら、さっき頭をぶつけて土が飛び散りました。
ああもう。どうすれバインダー。


＊今日の晩飯＊
喜多方らーめん
今日は仲間たちとちょっと遠出をしました。
詳細はまた後日改めて報告します。
今帰ってきたばかりだからネタがまとまってないんだ……！

キバっていこうぜ杉田ボイス。
今週のキバットのオープニング台詞はお料理のアドバイスだよ！
美味しいオムライスの作り方のレクチャーを、
可愛いキバットが動き回って教えてくれます。
……って、その声で朝っぱらからそれはないだろ！（注：咎狗ネタです）
普通に吹いたよ。狙ってるのか！！
今日は朝から出かける準備や洗濯やらで立て込んでいたためあんまり真剣には見てないんだ。
音也がどんどん好印象になっていくよ。
そばにいたらウザいだろうけど見てる分には楽しいよね、こういう奴。