懐古厨の回顧録

忘れられない一瞬、それは誰にでもあるもの。
私が中学三年生の時でした。
受験も終わり、あとは卒業式を待つだけという期間の消化授業の最中のこと。
それまで普通に授業をしていた社会科の先生が突如、真面目な顔になりました。
「いいか、みんな。将来一人暮らしになって食糧が尽きた時、
普段はお湯注いで3分待って作るカップラーメンを鍋で10分煮て食べてみろ。
のびまくってて味は悪いけど、腹だけは膨れるから。次の日まで生き延びられるぞ」
そんなサバイバリーな授業内容、忘れようたって忘れられるわけもない。
今まさに社会の荒波に旅立たんとする可愛い教え子への餞の言葉、
しかと生徒は胸に刻んで旅立ち、ここまで生きてきましたよ。
……幸か不幸か、今日までそのレシピを試したことはありませんけど。
そんな感じで、学生の頃の燦然と輝く瞬間がいくつか記憶に残っております。

たとえば。
国語のテストで漢字の書き取りを一字ミスったばかりに満点を逃した時。
「俺は悲しくて仕方がない。なあ分かるか？
途中までマルを書きかけたところで、
準備の備の中の用が冊と書かれていることに気づいてしまった時の俺の気持ちが。
何でお前はそういうミスをするんだ。
連続マル筆記に酔っていた俺の快感を返せ。ああ悔しい」
……と国語の先生が本人よりも痛恨の表情で力説しているのを見た時とか。
数学のテストがさっぱり分からなくて困り果てていた時、
証明問題のひとつに使われていた代数がｋなのに気づき、
授業でやった問題では答えがｋ＝1というパターンしかなかったので
色々書かなきゃならないっぽいどでかい空白におっきくｋ=1とだけ書いて提出したら、
配点10点のうち5点がもらえてそのおかげで赤点を免れたとか。
（答えはやっぱりｋ＝1だったっぽい）
（その時の点数は34点だった）
（うちの学校は29点以下が赤点）
（マジでギリギリ）
（ありがとうｋ＝1）
他には大学の東洋中世史の授業でいきなり冒頭、
「すまん、今日ばかりは我慢できん。
耐え切れなくなったら出てって良いから語らせてくれ。全員出席扱いにしてやるから」
と前置きした上でウルトラマンの怪人が背負う悲哀を一時間半語られたりとか。
（どうやら新たなるDVDシリーズが出たばかりでマニアの熱病再発中だったらしい）
（ちなみに途中で席を立った学生はゼロ）
（あの授業、100人以上は受けてたはずだけど）
ゼミ初日に東洋古代史（基本的に守備範囲は紀元前）の師匠に
「卒論のテーマ？　はっはっは、別に何だっていいですよ。
毛沢東（中国共産党の偉い人。19世紀～20世紀）の愛人関係研究とかでも構いませんし。
てゆうかそれ読んでみたいですね。誰かやってみませんか？」
って言われたこととか。
……こうして見ると、結構濃ゆい先生方に当たっておりますか？
おかげでとても充実した学生生活を送ることができました。
タノシカッタヨー。

……要約すると、学生時代に戻りたいなーとかそんなところのようです。

どうやら微妙な風邪菌がノドの奥のあたりで繁殖しているらしく、
この週末はずっと微熱が下がりませんでした。
おとなしくしているしかなかったので、つい回想モードに入っちゃったんですよねー。
まぁ今は熱も落ち着いたし、明日は問題なく仕事にも行けそうです。

実は先週から今週にかけて微妙な体調不良が続いておりまして、
ちょっとだけ小説のペースは落ちてきてます。
ちょうど書くのが難しいところに差し掛かっているというのもあるんですが。
近いうちにお届けすることができるかと思いますので、
お待ちの方は今しばらくご辛抱くださいませ～（類似の台詞を毎週書いてる気がする）

＊今日の晩飯＊
ごはん、モツ鍋たまごとじinマロニーちゃん
風邪で出歩けなかったため、先週作ったモツ煮を流用して鍋を作りました。
ごはんが微妙に足りなかったため、炭水化物を補おうとマロニーちゃんを投入したのですが。
結構増えるもんですね。
カップラーメンの煮込みは経験がないけれど。
今、私の中のマロニーちゃんが胃袋へ向けて牙を剥く。

色めがねは外しておこう

私はめがね族です。
裸眼だと何も見えません。
眇めて見ないと30cm以内のものさえ判別できないため、
めがねを外すとすっごい目つき悪くなります。
学生の時は使い捨てコンタクトでしたが、
社会人になってから買いに行く時間が取れなくてやめちゃいました。
ラーメン食べる時に何よりも不便を感じます。
そんな私が、こないだ街のアーケードを歩いていたと思ってください。
前方にチラシ配りのお兄ちゃんがいます。
ティッシュとか、おまけがつくやつだったらもらっておこうかしら。
そう思い、すすすと接近。
兄ちゃんは私の前を通行中のご婦人にチラシを差し出しました。
無視されました。
やり場をなくした腕はそのままに、次の標的を探す兄ちゃん。
私と目が合いました。
お、と思う暇もなく、すばやく視線は逸らされました。
向こうを向いて、別の人にチラシを差し出す兄ちゃん。
おや、私はターゲット層ではなかったのかしら。
そう思いながら背中の店名を確認すると。
コンタクト屋の法被だった。
……これは何ですか。
めがねは顔の一部ですとか、そういう認識をされたってことですか。
ああそうかい、そうですかい。
めがね外してうろうろしてたらもらえたのかしら。そんなにガン飛ばされたいのか。
兄ちゃんが差し出したチラシはまたしても無視を食らったようです。
そりゃノンめがねのご老人にコンタクト割引券差し出しても受け取ってくれる確率は低かろう。
何事も目的と意味を考えて行動せねばならないと痛感した春一番の日でした。

そうそう、今週は久々に人前で歌ってきたんですよ。
私は趣味でアカペラを習っていて時々仲間とストリートで演ったりとかしてるんですが、
今回はちゃんと屋根のあるところで歌えましたよ。
とある老人施設でのオンリーコンサートです。
普通の老人ホームじゃないよ。
すんげぇ豪華。一流ホテルみたいな内装でした。
なんでも入る時の保証金だけでン千万とかかかるらしい。
演奏する時の衣装もジーンズとかはNG、正装に近い格好でと指定されてたり。
個人的に練習不足だったこともあり、めちゃ緊張しつつの舞台だったのですが。
蓋を開けてみれば大成功。
孫みたいな歳の若いのが一生懸命やってる姿が好感度高かったらしい。
後から聞いた話ですけど。
確かに建物や調度品や施設やら、見かけはとても豪華。
けれどだからこそ余計に、実際には寂しい思いをしている方が多いそうです。
歌っている最中に、あんなにたくさんの方に涙を流していただいたのは初めてでした。
歌っている最中に、自分の方が泣きそうになって声出なくなったのは初めてでした。
私たちははっきり言ってめちゃくちゃ上手いわけじゃない。
けれど偶然にしろ、誰かの心に、自分の心に、響く演奏ができた。
何よりそれが、貴重な経験だと思うのです。
どうせやるなら、何か意味のあることしたいですしね。

……なんかここ最近ずっと小説の進捗状況書き記してるな……
今週はあんまり進んでないんですよー。ごめんなさい。
次回発表分の1/3ってとこかな。いいところだよ。
楽しみにしていただいている方、もう少しだけ待っててね。

＊今日の晩飯＊
ほうれんそう鍋、ごはん、友人特製バレンタインケーキ
ケーキの画像はこちら。



手描きですよ。職人芸ですよ。味も美味いんですよ。すごかろう。
（自分が作ったわけじゃないのに大いばり）
もう今日のメインはこれでいいかって思ったんですけどね。
近所の生協でほうれんそうが安かったため、大量に買ってきちゃったんだよ。
いっぱい消費できる鍋にしてみたのですが、アク抜きに失敗した模様。
なんかすっごく口内に刺激が……
食後数時間経った今も違和感が残っています。下準備は大事！
……友人から借りたもやしもん読んでたら、周囲が暗くなってたんだよ。ああびっくりした。

屍鬼感想・敏夫さんにフォーリンラブ

今月の屍鬼＠もう敏夫さんしか見えない。

むほん

殿、一大事にござります！
何じゃ騒がしい。普段やるべきことをしっかりやっておれば、慌てることなぞ何もないのじゃ。
しかし殿！　此度はまことの危急、謀反でござりまするぞ。
何、謀反。ふむ、何処の何奴が斯様な無謀を企てたものやら。申してみい。
ははっ。畏れながら、殿ご愛用のPCにてござりまする。
……何じゃと！！？
あの者、普段の殿のメンテナンスが悪いと周辺機器にも檄文を飛ばし、
これに追従したDVD-ROMやUSBメモリー、果てはプリンターまでもが不穏な動きを見せておる次第。
いかがいたしましょうや。殿、ご決断を！

……というわけで謀反ですよ。
DVDをドライブに入れて作業し、
終了後出そうとしたらブルースクリーンとなることを今日だけで3回繰り返し、
別の作業のため保存倉庫用のUSBをつなげたら、
公開中の長編の転章を保存していたファイルがエラーのためまるまるデリートされました。
……まぁ作業の目処がついた後だったから被害は最小限で済んだのですが。
プリンターはインクを補充した後も「インクノコリワズカデス」表示が消えません。
やっぱり4年目に入った我が愛機には、ちゃんときちんとしたお手入れが必要なようです。
パソ子にも老化現象はあるのだね。
HDDの残り容量見てみたら1/4もなくなってたものな。
そりゃ苦しかったろうに。気づいてあげられなくてごめんね。
ちょっとだけPCの中を整理して、残り1/3くらいにまで容量をダイエットしました。
メタボ解消のおかげか、今のところは好調に動いてくれています。
プリンターも「ノコリワズカデス」と瞬きながら、わずかではない印刷物を吐き出しております。
殿との和睦は何とか成立した模様。ああ良かった。

そんなトラブルを乗り越えて、本家では長編の新章が上がりました。
これが消えてたらホントどうしようかと思ったよ。
文量はこないだほど長くはないかな。
何の因果か今回の裏テーマは『か弱き女たちの反乱』です。
……いや、謀反される身になってみると堪えるね。マジで。
次回はいよいよ創国記編最終回。
できるだけ早く上げるよう頑張りますので、楽しみにお待ち頂けると幸いです。

＊今日の晩飯＊
他人丼、ほうれんそうのおひたし、カルピス
最近鶏ムネが高い……なかなか買えない高級品となってしまいました。
困ったなぁ、ムネ肉使うレパートリー多いのに。
というわけで現在色々な代替食品を模索中。
机買ったり何だりしているうちに、いつのまにか口座の中身がノコリワズカ表示。
久々に軽くピンチじゃね？　給料日まであと5日。

混沌と秩序は共存する

オヤヂかもしれない。
自分の特性に対して、ふとそんな疑問が脳裏を駆け抜ける瞬間があります。
例えば、冷酒が美味いと感じる時。
例えば、演歌を聴いてしみじみしている時。
例えば、暇な時間に読みふけっていた雑誌のタイトルがサライだと気づいてしまった時。
頻発する「サライ世代」という単語は別に24時間TVのアレが青春テーマソング世代とか、
そういう意味ではなかったのですね。
そっか、プラチナ世代か……そっか……
がっつり6冊読破してから、自分は対象世代ではないって気づきましたよ。遅っ。
普通に記事が興味深かったんですけど。
男の着物特集とか、興味津々でしたよ。粋だなぁ、とか溜息ついて見てましたよ。
そっか、道理でモデルさんが父上世代。
……つか下手すると父上よりも年上じゃないか？
今、私の中で定期購読したい雑誌第一位の座を争っているのはサライと
デアゴスティーニの『週刊　天体模型太陽系をつくる』だったりします。
歯車が。魅力的だ。
いいんじゃないですか。
カオスとコスモスは結局同じところに行き着くんですよ、きっと。
参考までにサライで見つけた名言をご紹介します。
いかに私好みの雑誌か、これを見るだけでもお分かりいただけるかと。
プロは80％の力で仕事しろ。
全力を出すのは離着陸の時だけ。
でないと不測の事態に遭遇した際、100％の対応ができない。
その代わり80％の力で完璧な仕事をする。そうしたら満点になる。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　――高橋　淳（職業：パイロット）
……ちなみに今週の私にとってはこれが100％の力です。
全力出してこのしまつ。
プロの領域には程遠いわね。
まだまだ小娘です。勘弁したってや。

小説の続きは、書くべきことと書きたいことの多さに驚きながら進めております。
こんなにたくさん、あったんだね。
構想だけでいじっている印象と、実際に書き起こした場面では厚みが違いますね。
自分が新しい言葉を覚えるたびに、表現できることも増えていく。
それが嬉しくもあり、怖くもあり。
とりあえず、楽しんで書いてます。
こんなに楽しみつつ文章書いてるの、初めてかもしれない。
発表できる形にまとめるにはもうしばらくかかりそうですが、お待ちいただけると幸いです。
数ヶ月以内に外伝も上げるよ。桜の季節には間に合わせたい……！

＊今日の晩飯＊
チキンマカロニグラタンミートソースのせ、カルピス
こないだ失敗したグラタンに再挑戦。
今度は美味くできたよ！　やっぱソースの煮込み時間は大事なんだね。

ディケイドはリアルタイムで見たけど……うーん、クウガ知らないしなぁ。
感想が述べにくい。
とりあえず自らを憎まれ役にして人々を救うという頭脳プレーは、
やり方ミスるとただの印象悪い人になっちゃうから要注意よ。
（師叔ファンとしてそこは譲れない一線）