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現在不定期更新中。 いただいても返せる自信がないため、記事へのコメント、トラバは丁重にお断りしておりまする。
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ええ、覚えてますよ。
親子丼、しめじと絹豆腐のお吸い物、北海道直送の夕張メロンピュアゼリー。
即答ですとも。
何故なら親子丼の具は作り置きで、昨日まで4日間ほぼ同じメニューだったからな!

というわけでご無沙汰しております。
なんというかもう、月イチ更新がデフォとなってしまってる現状で
本当に心苦しい限りであります。
……いや別に、更新忘れてたってわけじゃないからね!いやマジでっ!
(言えば言うほどなお怪しい)

更新が滞っていた理由は体調及びPC本体の不調です。
体調に関しては夏バテをちょっとこじらせた的な感じなので
あんまり心配はないと思うのですが、
PC本体の方はやはりそれなりに重症でして。
IE起動するのに2~3分かかったり、
タブが無限増殖したり、
ちょっと重いページ開こうとするとフリーズしたり。
購入後5~6年経過し、
本体からかなり大きな音が出るようになっていたので、
本来なら春くらいに新PC導入を検討していたんですよね。実は。
で、購入予定の機体の絞込みまで済ませたその頃に。

震災があったじゃないですか。

新PC導入直後に遭って壊されたんじゃなくて良かったと思う反面、
事後の生活や帰省のために貯めてたPC貯金を切り崩していたこともあり、
新PCをお迎えするのが延び延びになっていたことも事実で。
そこへ来てこの猛暑でどんどん具合の悪くなる我が相棒でるちゃん。

俺にできることはもうあまりねぇ
お前は早く次の相方を見つけて幸せになれ


そんな幻聴さえ聴こえてくる昨今(何せ私も暑さでヤられてる)
ようやく新しい相方を迎える覚悟(と貯金)ができました。

新しいPCはMacにしようと思います。
現在の仕事が鬼のようにWin(98~7まで)を使うので、

ぶっちゃけもう飽きました。

基本XPラブだから遣えるならずっとXP遣っていたいのだけれども。
Microsoftさんのサポート期限切れにはどうあっても逆らえずorz
2014年4月だったよね。
現在のPCを遣い続けるなら無問題の期間設定だけど、
新規購入であと3年足らずのサポートとなると……うん、やっぱ考えるよね。
どうせOS換えるならいっそ……!
という妙な思い切りの良さで林檎さん遣いになってみることにしました。

でるちゃんはまだ頑張って動いてくれているので
XPも今まで通り限界まで遣いますよ!
でもメインはMacに移していくことになると思います。
勿論サイト管理や文章執筆もね。
今月末に新PCを導入し、データを移し、操作そのものにも徐々に慣れ……
という感じになると思うので、
ひょっとしたら次回更新は少し間が空いてしまうかもしれません。

……あ、でもできるだけ早く環境整えますので!
Mac遣いLv.1からのスタートなので右も左も分からない状態だと思いますが、
これからも色々頑張りますので、よろしければまた覗きに来てくださいね。

それにしてもどうしてでるちゃんは「きてくださいね」を
毎回「着てくださいね」と変換したがるんだろう……
そんなに心配しなくても大抵の訪問者様は裸族じゃないと思うよ。たぶん。

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震災以降、やっぱり時間の感覚がズレてしまっているのかな。
あの日ものすごく寒かった記憶が強すぎて、
現在のものすごい暑さを脳が理解することを拒んでいるみたいです。
4ヶ月経てばクリスマスから花見シーズンくらいは季節が巡るんだ。
いい加減適応しようぜ、自分。

というわけで連日暑いですね。
エアコンつけて寝てても途中で目覚めるって何事!
寒くなりすぎて起きちゃったことはこれまでもあったけど、
暑さによる息苦しさでってのは初めてだ。
ここよりさらに南の方々はもっと大変なんだろうな。
時間が過ぎればいずれ涼しくなるってのは分かってるのだけれども。
次のお彼岸はいつだー。
えっと、秋分の日は……2ヵ月後orz
長い、長いよママン。
待つ身は辛いってこういうことを言うのかしら。
まだまだ続く夏、
どうぞ皆様も熱中症と脱水にはくれぐれも気をつけてお過ごしくださいませ。

そんなこんなで更新が大変遅れてしまいましたが、
ようやく小説の続きを上げることができました。
『DOUBLE LORDS』もいよいよ最終章に突入。
本当に本当に、時間がかかってしまって申し訳ないです。
ラストスパート頑張りますので、今後ともどうぞよろしくお願いします。

というわけで今回も日常の話題をひとつ。
石巻在住だった同僚が通勤困難のため仙台に引っ越してくることになりました。
当日は私も休みだったためお手伝いへ。
荷物搬入そのものはごくスムーズに終わり(というか着いた頃には終わってた←)
あとは足りない衣装ケースなどを買いに行くだけということに。
そこで2台の車に分乗してニトリへ行き、お目当ての品をゲット。
一息ついたその時、同じショッピングエリア内にペットショップを発見。

……癒されに行きますか?

総勢10人の10~40代男女が大挙して押し寄せた店内。
ロシアンブルーに釘付けになる人、
ハムスターが会社の上役に似ていると笑っている女子たち。
ああ、好みって割とはっきり出るもんだな。

そんなことを思っていた、その時。

店の片隅に小さなおさるを発見。
近寄ってみると、ケージの向こうにいたおさるもひょいと寄ってきました。
檻から少しはみ出た毛をなでてみると……意外とふわふわ(*´▽`*)
しかも向こうもじっとなでられているではありませんか!
気のせいじゃないよ! 勘違いじゃないからね!
通りかかった同僚に「うっとりしてるね、この子」って言われたんだから!
どどどどうしよう、私なつかれた?
動揺を隠せぬままその子のプロフィールを横目でチラリ。
種類はマーモセットだったかしら。
ふむふむ、男の子か。
バナナが大好物で、普段は果物やおさる用のごはんを食べているらしい。
……で、お値段は。

72万円。

無責任な同僚どもは「飼っちまえ」「買っちまえ」コール。
指の届く範囲からぴくりとも動かないおさるの様子に
「ここまで懐かせたんだ、責任を取れ」とヤジが飛ぶ始末。
車を出した同期は「あたしの車、今中古で60万で出てるんだけど……」と脱力気味。
それってつまり、車よりもこの子の方が高価ってことですか。
でもしかし、確かに責任を取らないと何だか申し訳ない気もする。
あわあわしている私に、思わぬところから助け舟が突入してきました。

「働きもしないでエサだけ寄越せなんて、ヒモと変わらないじゃん」

衝撃の一言を放ったのは、今日引越しをした当人。
ペットの定義を根幹から揺るがす彼女の発言はさらに続きました。

だいたい同居するのにまずは72万用意しろって何様かっての。
用意して迎え入れたところでどうせすぐに「バナナ持ってこい!」って暴れるようになるんでしょ。
それに文句を言ったら「俺はこういう生き物なんだよ」って開き直るのよ、きっと。
そんなろくでもない男、最初っからやめておきなさい。

……確かに上記発言だけ見ると本当にろくでなしの男のようだ……
しかしこの子はペットだよ。
そういう殺伐とした擬人化はいかがなものかと……

「事実でしょ」

おおっと、一刀両断。
あうあう、ごめんよおさるさん。
僕らの同居には途轍もなく大きくて高い壁が立ちはだかっているようだ。
……ていうか現実問題として君の身請金は私の薄給では出せないんだ。
ごめんよ。
せめてもと思い、おさるのふわふわの背中を最後にひと撫で。

すると。
くるりと振り返った彼が私の指をぺろりと舐めたではないか……!!!!

ちょ、
ま、
ツバつけられちゃったよ!
どうしよう私もうお嫁に行けない!!!
そう訴える私に彼女はにべもなく言い放ちました。

「だからあんな男のことはとっとと忘れなさい。それがあんたのためよ」

……今でも時々「彼のことが忘れられないの」と言っては
「あんなヒモ男早く忘れなさいって言ってるでしょ」と罵られる日々が続いています。
でも何気に好物までチェックしているあたり、
彼女も私に負けず劣らずおさるに興味を持っていたんだと思うのだけれども……
うん、まぁ、女心は複雑だからね。
いつか若くて可愛いヒモを飼えるような生活がしたいものだなぁ←

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こないだ仕事中に癒しを求めて「猫の耳 画像」でググったら、
猫耳の女の子の画像ばっか出てきて焦りました。
「猫の手 画像」で検索した時はこの世の天国が現出したのに。
何故だ。
猫の耳は手に比べて需要が少ないのか。
猫の手を借りたい人はいても、
猫の耳を見たい輩はそう多くはないということか。
あんなに魅惑的な三角形、なかなかないのに。

そんな感じで徐々に日常を取り戻しつつある管理人ですこんばんは。
震災前の生活が戻るに従って残業とか歓迎されざるものまで戻ってしまい、
最近なかなか文章を打ち込む時間が取れずにいて、
日常記さえも放置が続いてしまいました。
待っていただいている方には本当に申し訳ないのです。
特に小説の続き待ちの方とか……ホントすみませ……がふっ。
次の更新の時くらいには長編の続きを上げられたらいいなぁと思っています。
うん。
こうやって書いておけばやる。
私やればできる子。
きっと。
たぶん。

ここ最近ずっと非日常が日常というのがデフォルトでした。
ライフラインや食糧や住処がある「普通」の生活や、
国内外からの多くの温かい支援、
そして何より自分自身を含めた周囲の人々が生きているということそのものが、
本当に有難いことなのだと実感しています。
一生のうちで何度、
お互いの命が無事だったことを心から喜べることがあるのだろう、と。

だからこそ津波で大事なものを流されたり、
身近な方が亡くなったり、未だに行方が分からないという方々には
正直かける言葉を見つけることすらできなくて、
自分たちだけが日常を取り戻してゆくことに申し訳なさを感じます。
原発事故で避難を強いられている方々には特に。
無事を喜ぶ気持ちの大きさはそのまま、
逆だった場合の悲しみの深さに変わるのだから。
そして私が今いる場所は、
偶然隣に座った人が深い悲しみを抱えていてもおかしくはない。

誰かを助けるためには自分が誰かに助けられてちゃだめじゃないですか。
こんなに近くにいる誰かの力になるためには、
まず自分が外部の援助の必要がないくらいに立ち直らないと。

日常は尊い。
温かいごはんが食べられることも、
風呂に入れることも、
布団で眠れることも、
自分の家があることも。

福島の某避難指示地域では、
自宅の18禁同人誌を置いていくかスクリーニングを受けて持ち出すかという
究極の選択を迫られている方がいると聞きました。
笑っちゃいけないところなんだろうけれど、ごめん聞いたときは吹きましたw
どんな形であれ、
趣味に浸れるっていうのも贅沢な日常の過ごし方のひとつなんですよね。

願わくば、私も誰かの日常を取り戻す力になりたい。

できることから、ひとつずつ。
まずは自分の健康管理、そして地産地消。
それから無理しない範囲でボランティアかな。

うん。
自分の日常の中でやれることをひとつずつ、見つけていこう。

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あの日から一ヶ月。
何か書こうと思っても、何も言葉にできない日が続いてしまいました。
振り返ればあっという間だったけれど、
一日一日はとても長かったように思えます。


我が家は四日前にガスが戻ってきました。
丸一ヶ月、ガスなしの生活を送ったのだね。
洗髪不可五日目くらいから、
髪のツヤベタがハンパないことになるという事実を図らずも体感しました。
そんなに洒落っ気がある方でない私でさえ、
風呂に入れないのは本当にきつかったので、
年頃の女の子なんかは本当に辛かっただろうなぁ。

電気が戻ってきたのは震災後5日目の夕方。
戻ってきた直後に炊いたコメの美味かったこと。
あたたかいごはんを食べられる、
そんな当たり前のことがどれほど幸せなことか。

水道は今のところ一度も止まっていません。
この点は本当に幸運だったと思います。

ライフライン=生命線。
自分の生活が元通りになればなるほど、
元通りになれない人々がまだたくさんいる事実が忘れられない。

日に日に小さくなる配給のおにぎりを。
数日振りに口にした味噌汁のぬくもりを。
大停電の夜に見上げた空の満天の星を。


思い出にするには生々しくて、
そして同時に、綺麗な思い出にしてはいけない記憶。


今、私がいる街は素晴らしいスピードで復興しています。
スーパーの品揃えはかなり戻ってきたし、
開いている店も日に日に多くなっているし。
まぁひっきりなしの余震のせいでJRはしょっちゅう止まるし、
コンビニの営業時間は長くてもセブンイレブンだし(笑)
スーパーの特売が少なくなったせいでちょっと物価高いけどね。

それでもこんなに短期間でここまで戻ることができたのは、
間違いなくみんなで『日常』を取り戻そうと努力した結果です。

探すでもなく見つけられる遠隔地のナンバー。
うちのガスを復旧してくれた東京ガスさん。
近所の駐屯地でテント生活をしている自衛隊の皆さん。

全国の皆さんに支えられて、今この瞬間があるのだと実感できます。
ここに住んでいるだけですべてに感謝できる。
本当にありがとう。


どうやら私は思っていた以上にこの街が、東北が好きみたいです。
こんなことになっても故郷に帰るという選択をできなかったしなぁ。

宮城の魚。
岩手の地酒。
福島の果物。

私をとりこにした素晴らしい自然の恵みが、
またいつか当たり前のように食卓に載る日が来ると信じています。


先日、若林区の浸水域を見てきました。
自転車で行けるほど近くにある激甚被災地域。
そこから目を背けたままだと、きっと後悔すると思ったから。

濃厚な潮の匂い。
舞い上がる土埃。
空の広さ。
TVでは決して伝わらない、あの静けさ。

行って良かったと思いました。

津波が到達した、その線。
あの日何かの歯車が違っていたら、
私もその境界線の向こう側にいたのだから。


お前は生かされたのだ、と言われたこともありました。
けれど私は少し違うと思うのです。

あの日あの境界線のどちら側にいたかは本当に偶然でしかない。
津波で亡くなった方が生かされなくて、
たまたま内陸にいた私が生かされた理由なんて、あるはずがない。

だから。

これから先、私が生きていく中で
あの日生き延びた意味を創っていかなければならないのだと思います。
創る時間を奪われた人々の分まで。

犠牲者の方々の眠りがどうぞ安らかでありますよう、心から祈ります。


まとまらない文章ですが、最後に。
震災直後、拍手経由で安否を問うメッセージをいただきました。
返信不要のチェックが入っていたのですが、
どうしても一言、お伝えしたいのです。

メッセージを拝読して、
生きることができて良かったと心から思えました。
ありがとう。


この文章を書いている間も繰り返されている余震。
今もこの空の下、不安な夜を過ごすすべての人々に。
吹雪はもう要らない。

春風が優しく、穏やかに吹きますように。

拍手

2月は気持ち悪いくらい暖かかったのに、
この3月はどうしてこんなに寒いのだろう。
天候の理不尽に本気の怒りさえ感じる今日この頃ですが、
仙台市若林区在住の管理人はその後も何とか無事に過ごしております。
うちはかなり内陸の方に位置しており、
幸いにも津波の被害は受けずに済みました。
しかし自宅からわずか3kmほど海側の地域は軒並み浸水、
ニュースですっかり耳馴染になってしまった激甚被害地域は5km圏内にあります。
あれから半月、
自宅は電気が復旧しPCを利用してのネットも問題なくできるようになりました。
けれどまだ手の届くくらい近くに住居すら失くした方々がいる。
それを知りながら何もできない自分がいる。
悔しいけれど、それが現実。
だからせめて、自分にできることを精一杯やろう。
結局人は、それぞれにできることしかできないのだから。

というわけで、
被災当日のレポートを以下に記していきたいと思います。

3/11当日の仕事は休み、
15:15に友人と待ち合わせて食事をする約束になっていました。
午前中のうちに髪を切りに美容室に行き、
これから飲み会だと言ったところ馴染みの美容師さんが
サービスでワックスとアイロンで髪型をおしゃれに整えてくれました。
ごきげんで街に移動するも待ち合わせまでは少々時間がある。
ふむ。
腹の肉を何とか運動不足解消のため
あたたかくなったらランニングをしたいと思ってたのだったか。
折しもアーケードの靴屋はセール中。
スニーカーを格安でゲットしさらにご満悦。
しかし買い物が順調すぎて時間を潰しきれていない。
うむ。
本屋に行って立ち読みでもしよう。
立ち寄ったのはたぶん仙台で一番新しい本屋。
漢検の問題集コーナーを冷やかし、
少年マンガの平積コーナー前に差し掛かった時でした。

軽い揺れの後、轟音を伴った激しい地震が来ました。
前日、前々日に大きめの地震があったこともあり、
「ああ、来たか」という感覚で特に驚きはありませんでした。
まずは書棚が倒れてこないかを確認。
平積前のため棚は背中合わせの接合部分が目の前にある状況。
構造的にこっちに倒れてくることはない。
そう判断し、次に頭上をチェック。
2003年の連続地震の時は、
揺れの直後に頭上の空調のフタが落下してきたからね。
よし、照明や換気ダクトなし。
場所は本屋のほぼど真ん中。
下手に店内を突っ切る方が崩れてくる本に当たって危ない。
そう判断してその場でじっと揺れがおさまるのを待つことに。

第一波は平積の本がやや雪崩れるも数冊が床に落ちた程度。
照明も何度か点滅しましたがおおむね点いていました。
ふと見ると向こうのカフェスペースのテーブルにしがみついて
揺れをやり過ごしている人が数人います。
特に目に見える被害もなく揺れがおさまった、と思ったその時。

間をおかず第二波が来ました。
第一波より強い揺れで下手に移動すると転びそうなほど。
とりあえずその場に座ってやり過ごそう。
床に膝をついて平積台にしがみついたのとほぼ同時に、
耐え切れなくなったように積まれていた本が雪崩落ちてきました。
本といってもコミックスの新刊、軽いし大して痛くもないのだけれども。
台を抱え込んだ腕の中に惜しげもなく飛び込んでくるのはリボーン最新刊。
はわわわわ全国の十代目ファンの方々本当に申し訳ありません!
……とか考えてしまう程度には結構冷静だったんですがw
同時進行で照明が激しく点滅しだし、
ばちんっと音を立てて店内の明かりが全消灯しました。
カフェスペースの避難者はテーブルの下にもぐりこんでいます。
それやってる人初めて生で見た……!
地震の際のお手本のようなその行動を思わず凝視しているうちに
揺れは徐々に小さくなっていき、
完全におさまる前に店員さんの避難誘導が始まりました。
周囲は本の海。
棚の上から2段目までの本はすべて床に落ちて、
通常は棚の下に収まっている滑車つきの収納箱も
ところどころ通路に彷徨い出ている状態でした。
最初は本を足で寄せて通路を作っていたのだけど、
どうしようもないほど積み重なっているゾーンに出くわし
やむなく「ごめんなさい」と唱えながら新刊本を踏み越えて店内を脱出。

仙台は比較的地震に慣れているため、
今までは目に見える形で街が壊れていたことはなかったのだけれども。
外はガラスやタイルが散乱していました。
怪我でもしたのか、突然女性の悲鳴が響き渡ってちょっとびっくりしたり。
ともかくいつもの地震とは街の雰囲気が違っていました。
携帯も地震直後は通じるも30分後には通話・メール共に不可。
殺到する家族からの安否確認と乏しい電波探索であっという間に携帯は充電切れ。
友人との待ち合わせまで30分を切っていたため、
合流できないかと待ち合わせ場所で待ってみるも
停電と店舗閉鎖により人でごった返すアーケードで
人一人を探すのはやはり難しく、一時間ほどで断念。
どの道停電だから今日は店も開かないであろう。
かろうじて最後の電源で今日は解散にしたい旨のメール送信に成功し、
降り出した雪の中自宅へと徒歩で移動。
(地下鉄はもちろん、バスも回送扱いで利用不可)
吹雪の中黙々と歩く人の群……
あんなに多くの歩行者を仙台で見たのは初めてでした。
何気に七夕のアーケードよりも人出多かったんじゃなかろうか。

1時間の徒歩+15分のチャリを乗り継ぎ辿り着いた我が部屋は、
絵に描いたような地震後の風景となっておりました。
食器棚が倒れ、レンジが床に転がり、
半開きになった居室へ至る引き戸からは雪崩った蔵書が見え隠れ。
まさかこんなところで初仕事を依頼することになろうとは。
買ったばかりのスニーカーをタグも外さぬまま履き、
ワレモノの破片を踏み越えて室内へ。
寝床は無事でした。
いつか地震が来るのは分かってたから、
寝場所の近くには落下しそうなものは置いてなかったのが幸いしました。
しかしデスクトップPCは本体が机の上で横倒しになっている上、
キーボードは机からぶら下がっている状態。
電気が戻ったとして通常に動くのか、甚だ疑問な様相を呈していました。
この時点でガスと水道はOKなのを確認。
なにか美味しいにおいがすると思ったら、
冷蔵庫が半開きになっていて、
床にヨーグルトがべちゃって落ちてました。
ふき取るために開こうとしても扉は動かない。
閉めようとしてもやっぱり動かない。
よく見ると扉と床の間に缶チューハイが引っかかってました。
四角い形にプレスされて、どうやら液漏れをしている様子。
私の限定桃ーーーーーーー!!!!!!!Σ(T△T)
一生懸命缶チューハイだったものを外して、
床でシェイクされてしまった桃ヨーグルトを片付けている間に
日没を迎えた周囲は徐々に暗くなってきました。
前日の残りのカレーを温めている途中でガスが止まり、調理続行不可。

とりあえず軍手と懐中電灯、可能なら食糧を買うため外出。
下の階の奥さんから近所のコンビニが開いていると教えられ、
チャリで行ってみるも手元が暗く商品が探せないため断念。
みんなは携帯の画面で明かりを取って探していたよ。
エリック君め、早々に充電切れになりやがって……ブツブツ。
というかその時点でほぼ全部売り切れだったんだよね。
ついでホームセンターに移動し一時間並んで懐中電灯ゲット。
売り場の棚が倒れてごっちゃになってるそうで、
発掘したものだけを売ってくれてる状態でした。
それでも当面必要な物資をすぐに探し出し販売してくれた店員さんGJ。
帰宅する頃には外は真っ暗になっていました。
停電のため明かりはクルマのヘッドライトくらいしかなく。
通行車両がいなくなったら本当に真っ暗でした。
ふと空を見上げると、
ここ数年見たことがないくらいの満天の星が目に飛び込んできました。

仙台で天の川を見たのは初めてだ。

星空に見とれながら近所の小学校に移動し情報収集を試みるも、
周囲が真っ暗なため何がどこにあるのかすら分からず断念。
その日はそのまま自宅へ戻り、
通話可能だった固定電話(ADSLのままでよかったね)で実家と連絡を取ったり。
この日は冷えましたね。
寒いし暗いしやれることもなかったので
さっき購入したスニーカーをベッド脇に置いてすきっ腹のまま就寝。

こんな感じで私は被災者の一人となりました。
この先紆余曲折を経て今に至るわけですが……
そのレポートは気が向いたらということで。
正直、私はかなり恵まれている方だと思うので
こういうレポートを上げるのもおこがましいという気がしないでもなく。

それでもやっぱり。
無事だった命、
ちゃんときちんと生きて大事にしなきゃならないと思うのです。
被災してからいただいた多くの方々の励ましや温かい言葉、気遣いに
心から感謝いたします。

拍手

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プロフィール
HN:
深雪
HP:
性別:
女性
自己紹介:
駄文を書き散らしたり他にもなんか色々します。
基本疲れてますが、
時々憑かれたり暴れたり萌えたりする日々。
現在は主についったーに棲息しています。

@mi_suikyou
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